ISO 14001環境マネジメントシステムは、効果的で持続可能な管理および製造プロセスを強化し、達成するための枠組みを提供するものです。ISO 14001/認証取得企業として、VAT社の各部門はISO 14001:2015のガイドラインに従っています。

「VAT社は革新的で高品質な製品で知られています」と、環境プログラムマネージャーのHeinz Märkli氏は述べ、「そして、持続可能な取り組みにおいてもリーダー的存在です。また、VAT社の取締役会は、持続可能な製造プロセスの構築に加え、職場の安全性の向上、環境意識向上のための継続的なトレーニング、エネルギー消費量の削減、有害物質の削減と排除、そして最後に忘れてはならないのが、リサイクル活動の最適化に焦点を当てた”持続可能な製造”イニシアチブを世界規模で立ち上げました。」と続けています。

サプライヤーとの連携

リサイクルプログラムで重要なのは、廃棄物が発生する前に回避することです。VAT社の廃棄物防止プログラムには、製品の組み立てのペーパーレス化、不要な包装材の再設計と排除、エネルギー消費量の削減、サプライヤーとの連携方法などが含まれます。また、ISO14001ガイドラインで定められた環境・安全原則に従った製品・サービスを提供するサプライヤーを優遇しています。

「最近の成功例は、サプライヤーとVAT製造拠点間のKABAN部品の輸送に再利用可能な輸送容器を導入したことです。」とHeinz Märkli氏は説明します。

あらゆるもののリサイクル

リサイクルプログラムの観点から、VAT社でどのような材料がリサイクルされているか、以下をリストご覧ください。

  • 金属(ステンレス、スチール、アルミニウム、真鍮、銅など)
  • ガラス(容器、蛍光管など)
  • 物流、オフィス廃棄物(紙、プラスチック、段ボール、木材、コーヒーカップなど)
  • 電子廃棄物(電池、電気機器、PC、モニターなど)
  • 危険物(溶剤、潤滑油、VE/VA仕様の材料など)
  • 紙、段ボール
  • ペットボトル、木材

リサイクルでコスト削減を実現

環境監査の一環として、VAT 施設管理チームは最近、スイスのハーグとマレーシアのペナン両施設におけるリサイクル活動の結果を発表しました。

スイス ハーグ工場

  • 金属屑および金属ブリケット – 1,213トン/年 2020年
  • ペットボトル、木材、古紙
  • 残余廃棄物/ロジスティック/オフィス用品 - 352トン/年/2020年
  • 電子廃棄物、ガラス、有害物質 - 60トン
  • 分別された紙 - 19トン
  • 段ボール - 0.8トン

マレーシア ペナン工場

  • 金属くず(チップ)、金属ブリケット - 621トン/年
  • 有害物質(廃水、廃潤滑油、作動油、クーラント) - 1.2トン/年
  • ペットボトル、木材、古紙
  • 段ボール

VAT社はリサイクルプログラムを維持するために必要な人的・金銭的資源を提供していますが、材料の再利用によるコスト削減効果も大きく、ハーグ工場では昨年、金属チップと金属ブリケットの再販だけで65,000スイスフラン(71,000米ドル)以上の利益を得ました。

Heinz Märkli氏は、「VAT社におけるリサイクル活動の効果は、世界で最もリサイクル率の高い国であるスイスの全国平均をすでに上回っています。」とまとめめ、「マレーシアのペナン工場で現在行っている試みは、世界中で協調した取り組みが成功することを示しています。」と締めくくりました。